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ホキティカのシートラウト

さて、肝心のトラウトはというと、写真を見てもらえばもうお分かりの通りである。僕のホステルでの仕事は、朝9時から12時まで庭やゲストルームの掃除をするか、夕方4時から7時半まで受付に座るかのどちらかである。ちょうどその日は受付を担当することになっていたので、早朝から近くにあるスプリングクリークを探索に出かけた。この川はホキティカ・リバーの本流に注いでいて、以前に車で通りがかったときは、雨後の濁りで魚影は確認できなかったものの、釣り人の勘からイケルと直感した場所である。橋の手前に車を停めて注意深く水中を覗いてみると、流芯に2匹、水草の陰に1匹の魚影を確認できた。しかも流芯にいるうちの1匹は、水面近くで何かを盛んに捕食していて、右に左に絶えずポジションを変えている。早速準備にとりかかって、10mほど下流に回り込んで狙ってみることにした。IMG_2157.jpg
川幅は狭いところで4m、広いところでも7mあるかないか、水深は流芯で1.2mほどであろうか。岸に沿ってブッシュが密生していてなかなかキャストしずらいが、3度目で魚の1m程上流にフライを落とすことに成功した。そして、その後はまるでスローモーションを見ているかのように、そのブラウンはゆっくりと吸い込むようにフライを捕らえた。ティペットは6X、無理はできないので慎重にやり取りしていると、下流から1匹の魚が泳いでくるのが見えた。60cmは優に超えているだろうか。体長からすると小さめの頭に盛り上がった背中、銀色に輝く鱗は海から遡上してきたものに間違いない。その魚はあっという間に目の前を通り過ぎ、上流へと姿を消してしまった。この日はいたるところでライズが見られ、マッチング・ザ・ハッチの釣りを満喫したのであったが、目の前を泳ぎ去ったシートラウトの姿が頭から離れることはなかった。NZにきて以来、こちらの釣り雑誌は度々購入していたが、その中に登場するシートラウトの姿は圧巻で、いつかは釣ってみたいと思っていたのだ。IMG_2199.jpg
ホキティカの町は、ホキティカ・リバーに沿うように開けていて、中心部から西へ10分も歩くと河口に行き着く。そこは“サンセットポイント”と呼ばれ、その名の通り、水平線に沈みゆく夕陽を見るための観光スポットになっている。そして、僕が72cm・6kgのシートラウトを釣ったのがまさにその場所。単にアクセスの良さからこの場所を選んだのだが、まさしくそこは穴場中の穴場であった。釣れる魚はどれもが70cm前後、5kgは下らないものばかりで、満潮の前後2時間を狙って釣行すれば必ず何らかの反応があり、ある時などは2時間で3匹の釣果があった。シートラウトなど10回通って、1匹でも釣れてくれれば御の字くらいに考えていたので、この魚影の濃さは驚きであった。IMG_2179.jpg
ニュージーランドにも、発電や飲料水用の大規模ダムはいたるところにあって、この点ではかの国とあまり変わりがないけれど、川を細切れに分断するような堰堤などは皆無である。そのため、川原を歩いているとウナギやボラ、シラウオやカレイ、カニやエビなど、川と海を行き来する多くの生き物を目にする。ブラウントラウトがどういった経緯で、海へ降りシートラウトとなるのか詳しいことは知らないけれど、川が自然界の中で正常に機能していることの、一つの証明であることは間違いない。日本も不要な堰堤を取り壊して、川の機能を回復させる公共事業を始めれば、ヤマメがサクラマスとなって戻ってくるはず。そして、これは釣り人だけの利益にとどまらないのは明らかである。そういった日がくることを願ってやまない。IMG_2182.jpg
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